刀剣講話,剣話録

「刀剣講話」は、別役成義と今村長賀が遊就館において 明治31〜36の間に行った講話を書き起こしたもの。手書きなので読みづらい。
「剣話録」は、「刀剣講話」を活字化再編し明治45年に出版。 内容は「刀剣講話」とほぼ同じ。

刀剣講話4、剣話録下に備前刀の項があり友成や鶯丸について触れている

明治32年二月五日於遊就館
今村長賀君 述

(略) 先づ友成と確なものは越前勝山藩主 小笠原家に足利義教将軍より 拝領した感状付の 鶯丸と云ふ太刀があつた。
是は生中心で太刀銘に備前国友成と 長銘に切ってある。 只今故あつて同家には なく、他へ出て居る。
又其他に友成は伊勢大神宮の寶物に一つ、大毛利家に一つ、長府毛利家に一つ、
厳島神社の寶物平宗盛の太刀、春日神社の太刀、淡山神社の太刀、水戸徳川家の太刀、 其他博物館の常備品にもあり。
子爵石川家にもある。是は只今旧臣下の士族が拝領して居る。
是等は大抵皆備前国友成と長く太刀銘に切つてあり、二字銘は少ない方である。
厳島神社の太刀と淡山神社の太刀は、只今は宮内省に御取寄になつて居る。

(本文は、剣話録より。刀剣講話とは語尾が若干異なる。)
刀剣講話4 コマ番号80
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/854215
剣話録 下 コマ番号32
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/854114
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