菱実記聞

福井大学図書館蔵のものを参照した(他には明治大学にのみ所蔵が認められる)

菱実記聞は西門蘭渓著(天保3=1833)である。 この「菱実紀聞」の解説は 福井大学図書館情報 No. 10 に載っている。
これによると、蘭渓は小笠原家の侍医とある。
本文では蘭渓が蒐集した小笠原家関連の史料を引用し解説しつつ、補足などを加えている。

本文において、鶯丸の記述がしばしば見られるが「政康が受領した」こと、
3/15 に小笠原の祭祀があることと、 信州松尾の八幡宮では3/15の祭りが鶯太刀祭と呼ばれていることが書かれている。 詳細は鶯太刀祭についてを参照
また、鶯太刀が「御家第一の至宝」という表現がある。
第一の宝刀ではなく、第一の至宝!!

他には、土用干の時に(蘭渓が?)鶯太刀等を"願い候らいて奉拝事也"と書かれている。
[A15]松井家文書の年中行事において、小笠原家の年中行事として土用に虫干しが行われていることがうかがえる。
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